空き巣の手口

あまり楽しい仕事ではありませんが、空き巣の被害にあわれたお宅に伺ってカギの交換や修理に対応することがあります。
空き巣の被害に合われた直後だということでお客さんも元気がないことが多いです。

この間も店舗に空き巣が入ったというお客さんのところへ言ってきました。
カギの交換を頼まれたのですが、現場につくとまだ警察の人も残っていました。事件の直後という緊張感があります。

お客さんはまだ気が動転しているようでした。かなりショックが大きいんだなということがわかってこちらとしても心が苦しくなります。
お客さんが「鍵屋さんから見てどんな人がうちを狙ったのかわかりますか?」と質問してきました。
警察の前なので差し出がましいこととは思いましたが自分なりに被害の様子をみて考えてみました。

まず、カギの差込口にはドライバーなどの工具をさしたようなキズが残っていました。
そしてシリンダーにも工具が無理やり差し込まれたような痕が残っています。ドアとドア枠の間にもこじ開けたような痕跡が見受けられました。

しかし、このような痕がついているにも関わらず、シリンダーやサムターンの内部にはキズが一切ついていなかったのです。シリンダーはそもそもピッキングが不可能なタイプのものが使われていました。(※防犯錠など鍵について

もしかしたら犯人はカギを持っていたのではないか。外部による犯行に見せかけるようにこのようなキズをわざわざつけたのではないか。
カギをつかって開けたのなら元従業員などの関係者による犯行が浮かび上がってきます。